loveM’s Diary

嬲る仁義

イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男(2008)

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彼女のおススメ、イルデーボ観ました。

 

 

強大な権力を持ったイタリアの首相ジュリオアンドレオッティを題材にしていますが個人的にはかなり面白かったですね。イタリアの歴史や政治、人物の相関関係に理解があるとさらに面白さが倍増したのではないかと思いました。

話の面白さだけでなく音楽の使い方や映像の魅せ方が素晴らしく飽きさせない作りでした。

音楽に関して言えばクラシックや現代音階を使い分け、シーンに合わせて突然止めたり合わせたりと効果的に使用しています。映像で言えば人物の心情や心理を巧く映像に被せて撮っている印象です。サムペキンパー映画のようにスローモーションを多用しますね。

彼女と付き合うようになってストーリー重視だった映画の楽しみ方が変わってきたように思います。彼女に感謝ですね。

 

アンドレオッティにとっては粛正は正義のための悪業。必要悪という考えなのでしょう。

殺人シーンは沢山ありますが、それを教唆や指示するシーンは一つもありません。事実は存在しますが真実は闇の中。政治結社やマフィアとの関係もあるのかないのか、、起訴されても全て証拠不十分や時効等で無罪。そして暗殺されることもなく2013年に94才の生涯を閉じました。

会話も抽象的で考えさせられる名言が多かったです。プーチンもそうですが権力を持つと良心がなくなってしまうのが悲しいですね。

 

彼女もコメントしていましたが劇中、サンサーンスの死の舞踏が流れていました(一生懸命探しました)が私はサンサーンスと言えば白鳥です。中学時代に音楽の授業で聞きました。チェロの調べ、特に赤マルの部分、半音上がる所が情景深く凄く好きなんです。

 

 

エンディングのすごく耳に残る曲

Trio Da Da Da (1982 German)

 

 

 

イル・ディーヴォ [DVD]

 

 

Da Da Da