loveM’s Diary

嬲る仁義

映画

灼熱の魂(2010)

なんともはや、いやーな気分にさせられました。 どうしてこんな結末なんだろう。この手のオチは何か70年代の金田一シリーズにありそうな感じです。境遇を想像しただけで吐き気がします。 禁じ手というかタブーというか。 監督は最近よく聞くドゥニ・ビルヌー…

隣人は静かに笑う(1998)

監督や趣向で映画を選ぶ時もあれば、俳優で選ぶ映画もある。これは後者になります。あと、昔ヤフーでトラウマ級の衝撃エンディングとして紹介されていたので興味がありました。どんでん返しとか大好きなんで。 ジェフ・ブリッジスとティム・ロビンス。このク…

ナワリヌイ(2022)

プーチンは恐ろしい人物です。プーチン政権が発足した2000年以降、彼の指示と思われる暗殺事件で7人も殺害されています。ナワリヌイ氏もそのターゲットになった1人。彼は2020年にロシアの都市トムスクでノビチョクという毒を盛られモスクワ行きの飛行機内で…

ピアニスト(2001)

最近イザベルユペールにハマっている彼女が、好きとなる元となった作品です。これを見るとちょっと興奮するのエロい。 あらすじ 毒親な母と2人暮らしをしているウィーンの国立音楽院のピアノ講師のイザベル・ユペールは母親からの過干渉のせいで常に自由はな…

博奕打ち 総長賭博(1968)

もう何度も見てるけどいつ見てもプロットに感動してしまう博奕打ちシリーズ4作目の総長賭博を改めて。 まるでギリシャ悲劇のようだと三島由紀夫が絶賛したと言われていますが、義を重んじる任侠の世界に身を投じてきた男の悲哀と宿命を見事に描いた山下耕作…

モネ・ゲーム(2012)

モネ・ゲームを見ました。1966年の「泥棒貴族」をリメイクし たものです。脚本はコーエン兄弟ですね。エグイ心理劇が多い中でライトタッチな作風は珍しいかも。主演はちょっとティム・ロビンスに似ているコリン・ファースとアラン・リックマンにトム・コート…

エルELLE(2016)

ネタバレしてます。 彼女におススメされて見ました。なんかでも記憶にあったので一度見ている感じでした。 イザベル・ユペールは「ディア・ハンター」で当てたマイケル・チミノの次作「天国の門」に出ていたのを覚えています。大コケして制作会社が倒産寸前…

実録・私設銀座警察(1973)

『仁義なき戦い』と同じく1973年の作品ですが、仁義がメジャー級扱いなのに対し、こちらはカルト的な扱い。コアなファンにとても人気があります。なぜなら正統派ヤクザ映画というよりエログロ度が強いから。 主演は元ヤクザ(というか愚連隊)の安藤昇。若い…

夢千代日記(1985)

私の体の中に貴方の命をください。 臨終間近の吉永小百合のセリフです。 寂しくて死ぬ前に愛が欲しかった。 北王路欣也は彼女を受け入れます。 まだ会ったばかりだと言うのに笑 夢千代日記はドラマ版があって完結編として映画が作られました。映画化にあたり…

非行少女ヨーコ(1966)

クスリやめますか?人間やめますか? という民放連のCMが昔ありました。これがトラウマになるくらい怖かった。だからクスリには一切興味が湧かなかったです。CMの効果的面。 映画に出てくる薬はハイミナールという睡眠薬で厳密に言うと市販されていたようだ…

マージン・コール(2011)

先日見た『マネー・ショート』はMBSの不良債権化を知った投資家からの目線で作られた映画ですが、今回は当事者たちの話。企業名は明らかにしませんが明らかにあの会社というのがわかります。キャストが豪華。ケビン・スペイシー、ジェレミー・アイアンズ、デ…

バイス(2018)

先日、『マネーショート』を鑑賞しましたが、同じ監督同じ主演の映画がまだありました。 アメリカ第43代副大統領のチェイニーの伝記映画『バイス』です。彼女によるとこの言葉はダブルミーニングで副のほか悪という意味も含んでるようです。海外ドラマのマイ…

悪魔の乾杯(1947)

さすがに古すぎて監督、キャスト含め誰も知りませんでした。衛星劇場でテレビ初放送、サスペンスホラーものだったので鑑賞しました。 監督は丸根賛太郎、うーん知らない。調べてみるとあの山中貞雄の再来と言われた技巧派。そうなんですね。ちなみに山下達郎…

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2015)

2008年のリーマンショックの要因となった低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)を含むモーゲージ債や担保証券が債務不履行になることを予見した投資家たちのドラマでしたが凄く面白かったです。 住宅ローン債権は対象が低所得者向であっても信用が高…

ダブルベッド(1983)

日活ロマンポルノ鑑賞第二弾は『ダブルベッド』です。監督は藤田敏八。つい先日藤田監督の『八月の濡れた砂(1971)』を見たばかりでした。あれは日活がロマンポルノ路線に舵を切る直前の作品でした。その後彼は1980年に鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼ…

牝猫たち(2017)

彼女よりVODによるロマンポルノ映画祭が開催されていたことを知りました。あわせてロマンポルノを見たことのない若年層による座談会もあったようです。 上映されたのは田中登監督の『牝猫たちの夜』と2017年に白石和彌が監督した45周年を記念した「日活ロマ…

ダーク・アンド・ウィケッド(2020)

大手映画批評サイトで満足度91%を記録した期待度マックスのホラー映画を観ました。 あらすじは寝たきり状態の父親の様子を見に姉弟が実家に帰ってくるのですが、看病をしている母親は喜ぶどころか帰ってくるなとすげない態度。 異常な母親はそのまま納屋で首…

夜の診察室(1971)

記念すべきブログ一作目は松坂慶子の初主演作『夜の診察室』 大映倒産直前の映画になります。内容はセックスコメディと言うのかな。日本映画と言うよりウディアレンとかフランス映画のような奔放で軽妙洒脱な映画でした。総じて男性側と言うより女性側からの…

牝(1964)

緑魔子シリーズ 『牝』(1964) 20歳の頃の緑魔子の作品。 東京オリンピックを翌年に迎え、学生の緑魔子は退屈な生活に嫌気がさし毎日刺激を求めている。父親の元教え子と不倫しているが強烈なファザコンでもあり父親の女性関係が気になって仕方ない。父親も…

吹けば飛ぶよな男だが(1968)

緑魔子シリーズ 『吹けば飛ぶよな男だが(1968)』 監督は『男はつらいよ』をドラマからシリーズ映画化を図っていた頃の山田洋次。 緑魔子は主人公なべ"替え玉受験"おさみの恋人役で九州の田舎から大阪に上京してきた田舎娘を演じている。 なべおさみは佐藤…

盲獣(1969)

『盲獣』個人的に興味が湧いたのでTSUTAYAで借りて見ました。 盲目の男性船越英二が売り出し中のモデル緑魔子に目をつけ誘拐して、自身の彫刻のモデルに無理やりさせると言う話です。 盲目なので触覚だけを頼りに今まで作ってきた各種体のパーツのオブジェが…

緑魔子

増村保造監督の1969年の作品です。原作は江戸川乱歩 映画の話は後半で 緑魔子に憧れてて、頭の中が緑魔子でいっぱいでした。 少女のようでアンニュイで、それでいて毒があって、70年代あたりのサブカルが好きな人にとってはスターというか、女囚サソリの梶芽…

ソドムの市(1975)

問題作ソドムの市を久々に観ました。 DVDで持っててその内プレミアが付くかなと思ったらブルーレイで出ていたのでガッカリしました。意外と需要があるんだなと。 私はSMやエログロについて造詣が深い訳ではないです。興味は多分にありますが、極めている訳で…

裏切りのサーカス(2011)

『裏切りのサーカス』を鑑賞。 原作は東西スパイ小説ならお手のものジョン・ル・カレ。 70年代東西冷戦時代のソ連の二重スパイ(モグラ)を西側の視点で探すというサスペンス映画です。緻密な構成で集中しないと理解が難しいかもしれません。面白すぎてあっ…

イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男(2008)

彼女のおススメ、イルデーボ観ました。 強大な権力を持ったイタリアの首相ジュリオアンドレオッティを題材にしていますが個人的にはかなり面白かったですね。イタリアの歴史や政治、人物の相関関係に理解があるとさらに面白さが倍増したのではないかと思いま…

アメリカンサイコ(2000)

映画『アメリカンサイコ』を鑑賞した。 どのシーンも記憶になかったので未視聴だったみたい。 舞台は1987年のウォール街、当時ヤッピーと言われていたエリートビジネスマンに潜む狂気を描いている、、、、ように見えるが実は物質主義に対する強烈な社会風刺…

美味しそうなモッツァレラ

今回は、大好きなイタリア映画の話です。 『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』 パオロ・ソレンティーノ監督の2008年のイタリア・フランス合作の伝記映画です。 イタリアらしい香水が香ってくるような殺人映画というか、美しく癖があってかっこいい。 イタ…

名刺のはなし

最近、友達が会社を作り、名刺のデザインを模索中らしく、できたものをいろいろ見せてくれるのだけど、どんどん変な方向に行ってる気がする・・(´・ω・`) 名刺といったらこれを思い出します。2000年の映画「アメリカン・サイコ」の有名すぎるシーン ロレックス…