loveM’s Diary

嬲る仁義

ナワリヌイ(2022)

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プーチンは恐ろしい人物です。プーチン政権が発足した2000年以降、彼の指示と思われる暗殺事件で7人も殺害されています。ナワリヌイ氏もそのターゲットになった1人。彼は2020年にロシアの都市トムスクでノビチョクという毒を盛られモスクワ行きの飛行機内で倒れました。幸い毒殺は失敗に終わり彼は一命を取り留めました。

 

これはそんな彼の暗殺未遂事件に関わるドキュメンタリー映画になります。

ナワリヌイ氏はロシアの反体制派の政治活動家です。まだ46才と若くSNSなどを使って体制に対する痛烈な批判を繰り広げプーチンやお抱え機関FSBに重要人物として目をつけられます。反体制運動もやり過ぎると暗殺対象となるのがロシア。独裁者であるプーチンの下では言論の自由はありえないのです。プーチンは口が裂けてもナワリヌイと言う名前を言いません。言うと存在を認めることになるからです。しかしナワリヌイ氏はプーチンが無視する程の小物ではもうないのです。

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ロシアの病院は信用出来ないとドイツの病院に転院しなんとか回復、よせばいいのにロシアに帰国しますが案の定即拘束され今は刑務所に収監されています。

ナワリヌイ氏は勇敢なことに暗殺されそうになっても、毒で苦しんでも恐れずに活動を止めませんでした。

この映画の1番の見所は、暗殺した人物をべリングキャットという団体の協力で特定し、その人物に対し上官を装いフェイクの電話をかけ暗殺事件の経緯を白状させるシーンです。

それは体制側が否定していた氏への暗殺がやはり国家ぐるみと判明した瞬間でした。その動画はSNSによって拡散され20分で百万回再生される程のインパクトでした。

なんと飲ませたのではなくパンツに毒を付着させたんです。そんなことまでペラペラと白状した犯人は今や行方不明になってしまいました。

ロシアは本当に恐ろしい国です。彼の国から発信される情報は信じられません。

 

ウクライナ侵攻により全世界の信頼を失ったプーチンの失脚はないのでしょうか。